パンダ笹団子のブログ

パンダちゃんや動物中心のブログです

精進料理教室に参加~味来食堂~

3月3日(日)に、全国曹洞宗青年会で開催された精進料理教室に参加してきました。私が精進料理に興味を持ったきっかけは二つあります。一つは、菜食主義でヴィーガンを実践していましたので、自分で料理を作るときの参考にできないかと思ったのです。もう一つは、私の実家で先祖代々お世話になっているお寺が曹洞宗でして、帰省した時に偶然見た「禅の友」という冊子に精進料理教室が開催されるという告知があったので、これはいい機会だと思い参加し始めました。今回で二回目となりますが、前回同様に見た目も美しく、食べても美味しいお料理に感激です。

精進料理というと、肉や魚を使わない料理で、修行しているお坊さんがいただくものというイメージがあるので敷居が高く、味もそっけないのではないかと思われる方が多いと思います。ですが実際食べてみると、見た目も華やかですし、食材本来のおいしさが引き出されていてとても美味しいです。

お肉やお魚など動物性の食材を使わないお料理といえばマクロビオティックですが、マクロビは西洋のお料理ですし、味にくせがあったりしてちょっと苦手という方も多いと思います。その点精進料理は日本食ですので、普段口にしている食事と変わりないですし、特にクセがないので、どなたでも抵抗なく食べていただけるのではないかと思います。

さて、精進料理についてお話が戻りますが、先ほども申し上げたとおり、修行僧が普段いただいている食事です。料理には動物性の食材は一切使用しません。肉や魚だけでなく、卵や牛乳などもです。また、精のつくお野菜(ニラ、ニンニク、玉ねぎ)も使わないそうです。とは言っても、お寺で修行しているわけではないので、家で料理する際は、ニラ、ニンニク、玉ねぎは使ってもかまわないと私は考えています。

こちらが今回のメニューです。

・精進出し汁

・千枚蕪の巻き寿司

・長いもと凍り蒟蒻 梅酢

・落花生ドレッシングのサラダ

・皮つき里芋の炊き揚げ餡かけ

・桜と蕪のお吸い物

・苺のタルト

メニューを見ると洋風なお料理とデザートが二品あります。これも現代版精進料理でしょうか。実際に動物性の食材は一切使われておりません。

今回も僧侶の方が作り方をレクチャーしてくれて、そのあと私たち参加者が少しお手伝いをしながら進んでいく、という流れでした。わたしも少しお手伝いさせてもらいました。ヴィーガンスイーツはすごく興味があって色々調べているのですが、タルトを卵とバターなしで作れるとは思ってもいませんでした。昔は普通にお菓子作りをしていたのでその頃を思い出します。今回の苺のタルトはタルト生地にホイップクリームと苺のコンフィチュールをのせるというシンプルスタイルです。わたしはタルト生地作りに挑戦してみました。タルト生地のつなぎに何を使うのかと思ったのですが、なんと片栗粉でした。それにグレープシードオイルや豆乳を使います。ホイップクリームは植物性を使用しました。

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苺のタルト

手前がわたしが苺を飾り付けたものです。苺のコンフィチュールは程よい甘みと酸味がマッチしていてとってもジューシーでした。タルト生地もほろっとした生地でやさしい甘みのあるクッキーといった感じです。

その他にも色々と料理がありますが、特に気に入ったのは千枚蕪の巻き寿司です。柚子風味の酢飯を千枚蕪でくるっと巻いてあるのですが、蕪と酢飯の相性が抜群でおいしかったです。それからピーナッツドレッシングもピーナツの香ばしさと甘みとビネガーが絶妙にマッチしていておいしかったです。色々なサラダに使えそうですよ。他にも里芋の下ごしらえの方法も勉強になりました。今までは軽く茹でてから薄皮ごと剥いてしまっていたのです。里芋の周りについている毛の部分を硬いスポンジなどで落として薄皮のまま油で揚げるという方法です。この方が、旨味や栄養分も損なわれず、しかも薄皮の部分が揚げたときにパリっとした歯ごたえになります。

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精進料理の完成です

右下のお吸い物には桜の花が入っていました。きれいで食べるのがもったいない感じがしましたが、おいしくいただきました。野菜の色がとても鮮やかで綺麗なので、目でも楽しめます。お味は出汁がしっかりときいていました。体にやさしくて美味しい食事をいただけてとてもよかったです。また次回の開催が楽しみですね。

体にいいだけでなく、自然環境にもやさしい精進料理に一度挑戦してみてはいかがでしょうか。